
お知らせ
キャリアアップ助成金が変わります

キャリアップ助成金についてご存じでしょうか。
端的にいえば、有期契約の方を正社員化した場合にもらえる助成金です。
このキャリアアップ助成金は、これまでは最大で80万円の助成金額でした。
しかし!なんと2025年4月から条件が変更されます。
今回は、キャリアアップ助成金の変更点について解説します。
キャリアアップ助成金のこれまで
まず、これまでのキャリアアップ助成金の概要について見ていきましょう。
キャリアアップ助成金は大きく2段階に分かれていました。
①有期契約の方を正社員化して6か月経過し(その分の賃金を支払ったのち)に申請…40万円の助成金
②さらに6カ月経過(正社員化して12カ月)し、その分の賃金を支払ったのちに申請…40万円の助成金
このように、合計80万円の助成金が支給されていました。
しかし、2025年4月からは2回目の40万円がなくなってしまうのです。
完全に廃止というわけではないが…

上記で「40万円になった」とお伝えしましたが、完全に80万円が受け取れなくなったわけではありません。
とは言え…80万円の助成金を受け取るための条件はかなり厳しいです。
以下のいずれかに該当する場合は、これまで通りの80万円の助成金を受け取れます。
a.雇い入れから3年以上の有期雇用労働者
b.雇い入れから3年未満で、次の①②いずれにも該当する有期雇用労働者
①過去5年間に正規雇用労働者であった期間が1年以下
②過去1年間に正規雇用労働者として雇用されていない
c.派遣労働者、母子家庭の母等、人材開発支援助成金の特定の訓練修了者
しかしながら、この条件は疑問を持たざるを得ない部分がいくつもあります。
b.雇い入れから3年未満で、次の①②いずれにも該当する有期雇用労働者ってどう調べるの?
まず「b.雇い入れから3年未満で、次の①②いずれにも該当する有期雇用労働者」については、どのように調べるのでしょうか。
これを正確に調べるには、労働者側のこれまでの職務歴を確認しなければなりません。
仮にこれが本人の申し出のみとなる場合、いくらでも「過去に雇用された経験はありません」と言えてしまいます。
しかし、本当にそれが正しい情報かどうかを照合するにはかなりの時間と手間がかかってしまいますから……どのように整備していくのでしょうか…。
c.派遣労働者、母子家庭の母等、人材開発支援助成金の特定の訓練修了者って何?
cの条件であれば、活用の余地はあるのですが…
この文言にある「特定の訓練」については、現状では明らかになっていません。
キャリアアップ助成金の条件を変更するのに、このあたりの内容が明確になっていないのは、あまりにも不親切だと感じます。
そもそもこんな重大な変更を大規模に伝えてないのはどうなの?
経営者にとって、キャリアアップ助成金の条件変更は大きなデメリットになるかと思います。
しかしながら、今回の変更について大々的に周知されていないのです。
厚生労働省のキャリアアップ助成金のページでは、
「キャリアアップ助成金改正概要リーフレット(令和7年度版)を作成しました。(令和7年3月17日)
・キャリアアップ助成金令和7年度改正概要のご案内(令和7年度予定版)」
としか記載しておらず、大々的に「条件が変わります!」のような告知がないのです。
これでは、「え!?いつの間に条件変わってたの!?」となる経営者もいるのではないでしょうか…。
さすがにこの点については、しっかり大きく告知してほしいですよね。
キャリアアップ助成金の変更については、以下のURLから確認できます。