問合せ
03-5843-7312月〜金 10:00〜18:00
NEWS

お知らせ

「249,999 円 > 250,000円」

健康保険料の罠に気づいていますか?

当然ではありますが、働いている人の給料からは健康保険料が引かれます。

多くの人は、規定通りの健康保険料を、何の疑いもなく支払っているかと思います。

しかし、よく見てみると健康保険料には落とし穴があるのです。

1円が生む大きな差

突然ですが、以下の不等号についてどう思いますか?

「249,999 円 > 250,000円」

数字だけで見れば、当然25万円の方が多いですから、不等号が反対だと思ったのではないでしょうか。

しかし「手取り」という観点では「249,999 円 > 250,000円」の不等号が正しいと言えるのです。

参考例として、【東京都の会社で扶養が「0」人、30歳】のケースで見てみましょう。

【額面 25万円】

  • 健康保険料:12,974円
  • 厚生年金保険料:23,790円
  • 所得税:5,270円
  • 住民税:10,000円(仮)
  • 手取り:197,966円

【額面249,999円】

  • 健康保険料:11,976円
  • 厚生年金保険料:21,960円
  • 所得税:5,340円
  • 住民税:10,000円
  • 手取り:200,723円

いかがでしょうか?給料は当然25万円の方が多いですが、手取り額は249,999円の方が多くなるんです。

その差は2,757円。年で換算すると33,084円(2,757円×12ヵ月)も変わるんです。

なぜ1円の差で手取りに大きな違いが出るのか?

なぜ1円の差で手取りに大きな違いが出るのか?

1円の差で手取り額に大きな違いが出るのは、社会保険料の仕組みにあります。

社会保険料は、標準報酬月額という「みなし月額」のような制度をとっているのです。

たとえば

  • 230,000円以上249,999円以下の人は240,000円
  • 250,000円以上269,999円以下の人は260,000円

といった形で社会保険料が計算されます。

そのために、たった1円でこれほどの差が出てしまいます。

とりあえずの「25万円」はやめてみませんか?

今回、25万円という数字で解説したのは、よく月給の目安になりやすい数字だからです。

もしかしたら「同業者が25万円で設定しているから、うちも25万円」という形で設定している会社もあるのではないでしょうか。

しかし、そこを少し工夫して249,999円にしてみるのも一つの方法です。

従業員の手取りは増えますし、会社負担分も減りますし、メリットしかありません。

ぜひ給与を決める際には、このような工夫も取り入れてみてください。

お知らせ一覧へ戻る